2012年11月06日
黒田 官兵衛 3
信長が、荒木村重の造反を、
にわかに信じ切れなかったのは・・・
これほどの厚遇を持って遇し、
村重に何の不満があろうか・・・
ということだったのでしょう。
信長は、村重に摂津の国を与え、
こよなく村重の剛勇を愛したのでした。
村重が始めて信長に、謁見したとき、
信長は脇差を抜いて、目の前に置いていた、
だんごを刺して「これを食べてみよ」
といったと言うのです。
居流れる諸将は、さてどうしたものかと、
固唾を呑んだのです。
ところが、村重は、「いただきまする」
と言って、切っ先に刺さった、
だんごにぱっくりと噛み付いて、
食べてしまったのです。
これを見た信長は、カラカラと笑って、
以後、この村重を重用するようになるのです。
信長には、もともと、
このような稚気にとんだ奇癖を愛する風があり、
村重はまさにこの信長の性向にぴったりと
反応する人物だったのです。
それだからこそ・・・
後世になった今も、村重謀反の真意を明察することはできません。
明智光秀にはどこか、
あまりに慇懃実直という趣があり、
この点は信長とは相容れないところがあったのでしょう。
この2人にいつか、不協音が生じるということは、
容易に推測できます。
しかし、村重とは、少なくとも信長の側には、
何の齟齬もありえなかったのです。
だからこそ・・・普段、峻烈きわまりない信長も、
このときばかりは、「いかにしたものか」
と思案にくれたのです。
この状況では力攻めは“効なし”として、
説得するということに決定します。
ということで、黒田官兵衛が有岡城に向かいます。
にわかに信じ切れなかったのは・・・
これほどの厚遇を持って遇し、
村重に何の不満があろうか・・・
ということだったのでしょう。
信長は、村重に摂津の国を与え、
こよなく村重の剛勇を愛したのでした。
村重が始めて信長に、謁見したとき、
信長は脇差を抜いて、目の前に置いていた、
だんごを刺して「これを食べてみよ」
といったと言うのです。
居流れる諸将は、さてどうしたものかと、
固唾を呑んだのです。
ところが、村重は、「いただきまする」
と言って、切っ先に刺さった、
だんごにぱっくりと噛み付いて、
食べてしまったのです。
これを見た信長は、カラカラと笑って、
以後、この村重を重用するようになるのです。
信長には、もともと、
このような稚気にとんだ奇癖を愛する風があり、
村重はまさにこの信長の性向にぴったりと
反応する人物だったのです。
それだからこそ・・・
後世になった今も、村重謀反の真意を明察することはできません。
明智光秀にはどこか、
あまりに慇懃実直という趣があり、
この点は信長とは相容れないところがあったのでしょう。
この2人にいつか、不協音が生じるということは、
容易に推測できます。
しかし、村重とは、少なくとも信長の側には、
何の齟齬もありえなかったのです。
だからこそ・・・普段、峻烈きわまりない信長も、
このときばかりは、「いかにしたものか」
と思案にくれたのです。
この状況では力攻めは“効なし”として、
説得するということに決定します。
ということで、黒田官兵衛が有岡城に向かいます。
Posted by 剛先生 at 08:40│Comments(1)
│時代をみる目
この記事へのコメント
※注釈
慇懃実直(いんぎんじっちょく)→きわめて誠実で正直なこと。
齟齬(そご)→くいちがい
峻烈→きびしくはげしいこと。
慇懃実直(いんぎんじっちょく)→きわめて誠実で正直なこと。
齟齬(そご)→くいちがい
峻烈→きびしくはげしいこと。
Posted by 上 at 2012年11月10日 21:51
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