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2012年11月07日

黒田 官兵衛 5

「松千代を殺せ」といわれて、

秀吉の心は千々に乱れます。

その思考は同じ道を行ったりきたりして、

一向に結論にたどり着く気配はありません。

主君の命にそって、松千代を殺すべきなのか

・・・それとも、官兵衛を信じて、

この子をかばい尽くすのか・・・

秀吉は心底、官兵衛を信じていましたから、

「裏切るはずがない」という確信はありました。

しかし、君命に違背した場合、

自分一身の死はもちろんのこと、

その累が一族にも及ぶことも・・・

秀吉の苦渋を深める一因でもあったのでしょう。

長い沈思の後・・・ついに秀吉は「一身を賭しても、

この子の命を救おう」と決断したのです。

すぐさま、竹中半兵衛に相談します。

半兵衛もまた、官兵衛の人品を高く評価していましたから、

「我が身命に変えてお守り通す」というのです。

この場面が、太閤記の中で、

私がもっとも好きな部分です。

官兵衛という人物は、何と幸運だったのかと

・・・感嘆せずにはいられません。

いや、自己の人品が高かったからこそ、

秀吉も、半兵衛も「この人には、

命さえかけても悔いはない」

といった心情にさせたのでしょう。

あなたに・・・あなたのために命をなげうってもいい

と思ってくれる人がいますか・・・

この話を、いつもクラスでするとき、

それまでざわめいていたクラスが、

この話に来たとき、一瞬に静止すのです。





  

Posted by 剛先生 at 11:29Comments(0)黒田 官兵衛