2013年01月28日
ベートーベン
もし、ベートーベンがすぐ横にいたら、
そして、毎日仕事か何かで、
接触しなければならないとしたら、
毎日が楽しいわけではありません。
彼は自分の音楽に打ち込んでいますから、
おそらく他の人の世事にまったく関心を示さないし、
自分のことだけしか考えないでしょうから、
周りの人はいつも彼に振り回されることになります。
そんなまわりの人は、
いつもベートーベンが次には何をしでかすか、
はらはらしどうしに違いありません。
その人たちは、できたら彼のいないところで、
2,3日暮らせていけたらと
きっと思っているにちがいありません。
・・・ところが・・・彼の作るメロディーを聴くと、
その美しさに感嘆しないわけにはいかないのです。
「彼の性格には耐えられないけど、
でも、その作品は最高だ。
どうしてもっと、まわりの人に気を使った生活ができないのか。
そうしさえすれば、多くの人に理解してもらえるのに」
という人がいますが・・・
もし、彼が他の人に愛想を振りまける人だったら、
彼の作品の最高に優れた部分も失われて行くのです。
日本の社会はこのような人を認めようとしない傾向にあります。
学校で、いつも生徒は「例外になるな」と教えられるようです。
しかし、他の人とは違う人が、社会を大きく変える人でもありえるのです。