鳥居 強右衛門(すねえもん) ①

剛先生

2012年09月15日 23:56

福岡県と大分県の間を流れる山国川が、

豊前海に注ぐ河口に近いところに立つ、

中津城に、奥平家の神社があります。

その、神社の内殿の正面に、以前のこと

ですが、十字架にかけられた裸の男の絵が

ありました。

粗末な紙に描かれたその男の姿は、ふんどし

一枚で、髪はザンバラ。

どうして、こんな姿の男の絵を、神社の正面に

かけているのかと不思議に思ったものでした。

そして、奥平家の歴史を知るにつけて、

この人物を、神として大切に伝えた奥平家の

人々の思いを知ったのでした。

彼は、奥平家の家臣、鳥居強右衛門といい、

奥平の人々にとって、神にもまさる

恩人として、長く語り伝えられるべき人物

でした。

強右衛門の話をするとき、その自己犠牲の

男の心情を思うと、いつも胸に迫るもの

があります。

中津に生まれた人物ではありませんが、

縁あって、中津城の城主となった奥平家

に伝わる鳥居強右衛門の話を是非聞いてください。
  つづく

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