賢く生きる ③ 大黒屋光太夫
大黒屋光太夫 -2
光太夫たちが漂着した島にいたロシア人
たちは、口々に光太夫たちに話しかける
のですが、全く何を言っているのかわか
りません。
彼らは、光太夫たちの持ち物を指差して、
しきりに「エトチョワ」と言います。
光太夫は考えて、同じ言葉を身近な
鍋を指して、ロシア人に発してみました。
すると、彼らがうれしそうに、それを指
してロシア語で「。。。。」といいます。
光太夫は「ははあ、エトチョワとは、これは
何ですか、と言う意味なのではないか。すると、
鍋はロシア語では。。。というのか」と推測して、
次々に、別のものを指差しては「エトチョワ」と
言ってみました。
ロシア人たちは、得意そうに次々と答えて
くれます。几帳面な光太夫は、それらを
書き留めて、仲間にも教え、彼らは、
簡単なロシア語を学んでいったのです。
島にいるロシア人の保護の下、光太夫
たちは何とか、そこで、4年間を生き
延びました。 (つづく)
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