さしみを食べる外国人 3

剛先生

2012年11月26日 01:47

ある日、いつもさしみを食べているのだから、

たまには活き作りもいいかなと思って、

タイの活き作りを、出してみたのです。

ところが、彼女は、魚を見たとたん、

「さかなの目が私を見ている。見ている。

ほら見て、見ているでしょう」

と言って怖がるのです。そういえば、

さかなが見ている感じがなくはないのです。

それで、仕方なく、さかなの目に紙をかぶせると、

ようやく彼女も少し、安心しましたが、

でも、いつもの落ち着きがありません。

そして、さかんに「無理に活きたものを

食べなくてもおいしいじゃないか」

と繰り返すのです。

言われてみると、そうですね。

なぜ、活きていなければならないのか、

考えさせられました。

たしかに、タイは新しいことが、

その味を決めるポイントですが、

活きているまま食べる必要はない気もします。

日本人が活き作りを好きな理由は何なのでしょうかね。



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