藤田 まこと
ちょっと、話は変わりますが
――私は刑事物好きで、
そんなドラマをよくみます。
最近は・・・と言っても随分前の、
ドラマですが、
藤田 まことの「京都殺人案内」が特に好きです。
クロードチアリのなんとも、
うら悲しいギターのメロディーに乗って、
物語が展開していきます。
少し猫背の老刑事が、
こつこつと事件を追い、
犯人を追い詰めるにしたがって・・・
犯人の切なく、
逃れることのできない苦汁が浮かび上がってきて、
見る人はその苦悩に深く同情します。
この老刑事は
――自分が犯人を追い詰めることが、
はたして正義なのかと自問しながら、
それでも法の番人として、
その犯人を追い詰めて行くのです。
この物語には、
人間に対して、深く同情する心根が渦巻いていて、
見終わった後も、心にしみじみとした
共鳴を感じるのです。でも・・・
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