人生2回論 5
最近は、中津校ではあまりやってませんが、
以前はバートランド・ラッセルの
幸福論をやっていました。
この本は、ものすごく楽しい本で
・・・今からおそらく7,80年も前の作品だ
と思いますが、でも、現在の問題を
うまく言い当てていることがものすごく多いのです。
その中で、「人間はある程度、
時間を割り当てられている仕事があることが、
幸せなのだ」というのです。
余程、創意工夫のできる人だったら、
1日中、決まった仕事がなくても、
自分で時間を振り当てて、
楽しく過ごすことも出来るだろうが、
普通の人だったら、1日の内、
きまりきった仕事があるほうがずっといいというのです。
まったく割り当てられる時間がなく、
1日中まったく自由に過ごしていいのだといわれると、
実際困ってしまう・・・と言うのです。
この文は、多くのことが機械化されて、
労働者に多くの自由時間が生じてきた
時代に書かれたものです。
こういった指摘は、
今や高齢化社会にあてはまる気がします。
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