人生2回論  5

剛先生

2012年12月22日 07:11

最近は、中津校ではあまりやってませんが、

以前はバートランド・ラッセルの

幸福論をやっていました。

この本は、ものすごく楽しい本で

・・・今からおそらく7,80年も前の作品だ

と思いますが、でも、現在の問題を

うまく言い当てていることがものすごく多いのです。

その中で、「人間はある程度、

時間を割り当てられている仕事があることが、

幸せなのだ」というのです。

余程、創意工夫のできる人だったら、

1日中、決まった仕事がなくても、

自分で時間を振り当てて、

楽しく過ごすことも出来るだろうが、

普通の人だったら、1日の内、

きまりきった仕事があるほうがずっといいというのです。

まったく割り当てられる時間がなく、

1日中まったく自由に過ごしていいのだといわれると、

実際困ってしまう・・・と言うのです。

この文は、多くのことが機械化されて、

労働者に多くの自由時間が生じてきた

時代に書かれたものです。

こういった指摘は、

今や高齢化社会にあてはまる気がします。


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