ベートーベン

剛先生

2013年01月28日 12:18

もし、ベートーベンがすぐ横にいたら、

そして、毎日仕事か何かで、

接触しなければならないとしたら、

毎日が楽しいわけではありません。

彼は自分の音楽に打ち込んでいますから、

おそらく他の人の世事にまったく関心を示さないし、

自分のことだけしか考えないでしょうから、

周りの人はいつも彼に振り回されることになります。

そんなまわりの人は、

いつもベートーベンが次には何をしでかすか、

はらはらしどうしに違いありません。

その人たちは、できたら彼のいないところで、

2,3日暮らせていけたらと

きっと思っているにちがいありません。

・・・ところが・・・彼の作るメロディーを聴くと、

その美しさに感嘆しないわけにはいかないのです。

「彼の性格には耐えられないけど、

でも、その作品は最高だ。

どうしてもっと、まわりの人に気を使った生活ができないのか。

そうしさえすれば、多くの人に理解してもらえるのに」

という人がいますが・・・

もし、彼が他の人に愛想を振りまける人だったら、

彼の作品の最高に優れた部分も失われて行くのです。

日本の社会はこのような人を認めようとしない傾向にあります。

学校で、いつも生徒は「例外になるな」と教えられるようです。

しかし、他の人とは違う人が、社会を大きく変える人でもありえるのです。


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