ランの話 ⑨ 日本で学んだこと
外国人は、小さい時から、自分の意見を
持つように訓練され、意見を言うことに慣れていて、
うるさいほど話し合おうとします。
これは、日本人と大きく違う所です。
おかげで、初めのうちは、彼らと話すのは
とても疲れることだと思いました。
しかし、毎日、顔をあわせているうちに、
彼らの気分も分かってきて、
私たちも話を楽しめるようになりました。
ある日、私が夕食を作っていると、
ランがいきなり「由紀子さん、ありがとう」
と言うのです。何のことを言っているのか
分からないでいると、彼が「私は日本に来たおかげで
我慢することを学んだ、日本人は素晴らしい」
という意味のことを言っていました。
彼の文化には、思ったことは何でも口に出すけれど、
相手を許して、丸くおさまるという考えはなかった
のかも知れません。以後の彼は、ますます、日本が
好きになったようです。
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