ノン君の話 ③ 浪人時代
いよいよ大学入試を終って、彼は当然のごとく
浪人となりました。むしろ、現役時代に十分に
遊んだのだから当然という態度で、すっかり
覚悟が出来ていたようすでした。
今まで、サボっていた分、結構大変な勉強量
でした。彼は、現役時代に遊んだ仲間とともに、今度は
勉強の方に本気で取り組むようになりました。
今までの、ノン君の態度とは一味違った真剣さが
感じられました。
秋になると、みんなが電話帳と呼んでいる、有名大学の
過去問を集めた問題集があるのですが、彼は一ヶ月で
これを終らせたのです。現役時代に、あれほど落ちこぼれていた
彼には想像も出来ないほどの勉強量であったと思います。
彼が、電話帳を終らせたと聞いた時、これはいけると
思いました。 つづく
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