ランの話 ⑤ ランの小祝通い

剛先生

2012年10月19日 22:46


⑤ランがある初夏の頃、ランニング姿にサンダル履きで、

ぬれたままで帰ってきたことがありました。

手には、ずっしりと水のしたたる袋を持っていました。

小祝に行って来たというのです。

それは、ランが中津に来て3ヶ月目の頃でした。

袋の中にはアサリ貝がぎっしり。

小祝で何をしていたのかと問うと、

「漁師さんにわかめの作り方を習ってきた」というのです。

そう言えば、彼の日本語がえらく上達していることに

気がつきました。彼は、持ち前の明るさで、英語の全く

話せない漁師と、日本語でコミニュケーションして、

中津弁交じりの日本語を上手に操れるように

なっていました。それから毎日、暇があれば

小祝に行って、貝やわかめをお土産にして帰ってきました。

そして、彼は毎日付き合ってくれた、

漁師の一人と仲良くなっていました。

彼とは、生涯の友達として付き合ったようです。


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