ランの話 ①

剛先生

2012年10月12日 21:59

このリトルアメリカを中津で始めた頃の

ことをお話しましょう。

まず英語の塾を開くに当たって、生徒に

本当の英語に触れる機会を作りたいと、外国人の

先生を探しました。今のように、外人も多くは

なくて、まして、こんな田舎の町に来てくれる

人は皆無でした。

色々手を尽くした結果、一人の外国人が来ても

いいと言ってくれたので、喜んで待っていました。

ある朝、彼がやってきました。名前はラン・レビ。

イスラエルの人でした。現れた彼の姿は今も、はっきりと

覚えています。まず、全身白いだぶだぶな服を着ていて、

髪と顔が、サッカー選手のラモスにそっくりでした。

おまけにたっぷりと髭まで生やしていて、これはうまく

行くのかしらいう思いでした。

暗い顔をして、話も弾まなかったのを思い出します。

しかし、とりあえず、彼は、リトルで働いてくれること

になりました。

  つづく




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