ハインリッヒ・シュリーマン余話 ① 幕末の日本

剛先生

2012年08月24日 15:13

ハインリッヒ・シュリーマン余話⑦ 幕末の日本

大きな富と自由とを得たシュリーマンは、

彼の有名なトロイの発掘に取りかかる前、

世界一周をしていました。

もちろん、飛行機も無い時代ですから、せい

ぜい、咸臨丸程度の船だったことでしょう。

彼が訪れたのは、幕末期の江戸、横浜とその

周辺で、一ヶ月くらい滞在し、自分の目で見た

日本を細かに書き残しています。

彼が日本を訪れたのは、トロイの発掘をする

6年前のことです。彼は船で、まず、清国を訪れ

それから、日本に来たのです。当時の中国の

ことも驚くことが多いです。

崩れかけた万里の長城へ一人で昇った話、

中国の娘さんたちが纏足(てんそく)で、

小さい靴を履いていて、うまく歩けなかっ

たこと、何でも、お金次第で物事が動いて

いたこと、などなど。

次に訪れた日本では、、

たとえば、日本人は、非常に質素だけれど、

船頭さんにチップをあげようとしても怒って、

受け取らなかったこととか、日本の家屋は

とてもシンプルで機能的に出来ていることとか、

当時の馬は蹄鉄の代わりに、わらじを履いて

いたことなどが、外国人の目から、見たままを、

何の偏見にもとらわれずに書いています。

まだありますよ、でも、それは次回につづく。

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