ハインリッヒ・シュリーマン余話 ① 幕末の日本
ハインリッヒ・シュリーマン余話⑦ 幕末の日本
大きな富と自由とを得たシュリーマンは、
彼の有名なトロイの発掘に取りかかる前、
世界一周をしていました。
もちろん、飛行機も無い時代ですから、せい
ぜい、咸臨丸程度の船だったことでしょう。
彼が訪れたのは、幕末期の江戸、横浜とその
周辺で、一ヶ月くらい滞在し、自分の目で見た
日本を細かに書き残しています。
彼が日本を訪れたのは、トロイの発掘をする
6年前のことです。彼は船で、まず、清国を訪れ
それから、日本に来たのです。当時の中国の
ことも驚くことが多いです。
崩れかけた万里の長城へ一人で昇った話、
中国の娘さんたちが纏足(てんそく)で、
小さい靴を履いていて、うまく歩けなかっ
たこと、何でも、お金次第で物事が動いて
いたこと、などなど。
次に訪れた日本では、、
たとえば、日本人は、非常に質素だけれど、
船頭さんにチップをあげようとしても怒って、
受け取らなかったこととか、日本の家屋は
とてもシンプルで機能的に出来ていることとか、
当時の馬は蹄鉄の代わりに、わらじを履いて
いたことなどが、外国人の目から、見たままを、
何の偏見にもとらわれずに書いています。
まだありますよ、でも、それは次回につづく。
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