さしみを食べる外国人 2
差し出された皿をなめてみて、
すぐに醤油かソースかを私が当てると、
「どうしてわかるのだ」と不思議そうなのです。
「日本人なら、誰でもわかるんだ」と言うと、
「自分にはわからない」というようすなのです。
私にしてみたら、こんなに味が違うのに、
どうしてわからないんだろうか
といった気持ちでいっぱいでした。
そのとき、アメリカ人は日本人よりずっと、
味には敏感でないのだと思ったのです。
おそらく、日本には四季折々の味があり、
アメリカにはそれがないのではないのだろうかと、
ついつい思ってしまいました。
そうすると、こんな私の気持ちを察してか、
彼女は「あんたは肉の味がわからないだろう」
といったのです。
私は、一瞬、意味を理解しかねたのですが
・・・彼女が言うには・・・肉にはそれぞれ産地があり、
テキサスとか、カルホルニアとか、
産地によって味が違うというのです。
「あなたは、この肉の味がわからんだろう」
と得意そうに言うのです。
私は「そんなことわからないよ」と言うと、
彼女は勝ち誇ったように笑ったのでした。
しかし、私にとっては、どうしても納得行かなくて、
次にオーストラリア人が来たとき、
「あなたの国では、肉を食べてみて、
その産地を当てられるか」と聞きました。
彼は「そんなこと当てられるはずがないじゃないか」
とびっくりしたようすて答えたのです。
やはり、あのときの彼女は、
悔しさのあまりあんなことをいったのでしょうね。