ハインリッヒ・シュリーマン④
経済的にも、独立できる環境になったシュリーマンは、
16年間、連絡していなかった幼馴染のミーナに結婚の
申し出をする決心をしました。友人を通じて、
結婚を申し込んだところ、何と、ミーナは数日前に
他の男と結婚したという返事が戻ってきたのでした。
なんと言う運命のいたずらでしょうか。
落胆とショックで彼は病気になってしましました。
やがて、時がたつにつれて、心の傷も癒え、
彼は再び事業に励むことが出来るようになりました。
その後、彼の努力と幸運にも恵まれて、
彼の事業はますます成功し、これ以上の成功は
望めないほどに資産を得たのと感じたシュリーマンは
1863年、41歳の時、事業から手を引いてしまいます。
子供の頃の夢を実現するために。(つづく)
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